スノボ男子大回転・野藤 母楽しみ「メダルかじらせてくれる」(産経新聞)

 ■「15歳の夢」後押し7年 

 「北海道の高校に行きたいねん」。28日(日本時間)のスノーボード・男子パラレル大回転に出場する大阪府吹田市出身の野藤優貴選手(22)は15歳の夏、泣きながら母、木実(このみ)さん(49)に訴えた。「やりたいことをやらせてあげよう」。寂しさをこらえ、一人息子の夢を後押ししてから7年。大舞台に挑む息子の姿に、木実さんは「たくましくなったね」と温かいエールを送る。

 野藤選手がスノーボードを始めたのは5歳のとき。サーフィンが趣味の父、基伸さん(50)が「冬が暇やから」と始めたのがきっかけだった。家族で毎年12〜3月には週末のたびに信州や北陸のスキー場に通った。

 土曜の夜に車で出発し、日曜の朝一番からリフトが止まる夜まで滑る。真夜中に帰宅し、次の日からまた学校。「なかなかハードだったのに、優貴はいつも楽しそうでした」。そんな生活が10年続いた。

 小学校高学年のころからジュニアの大会に出場し、頭角を現した野藤選手。進路決定が迫った中学3年の夏、「スノボやりたい。北海道の高校に行きたい」と泣いて木実さんに訴えた。「反対されると思ったんでしょうね」。まだまだ成長を近くで見ていたい気持ちもあったが、「息子の人生を応援しよう」と決めた。

 クラーク記念国際高校(北海道深川市)に進学した野藤選手と会えるのは年2〜3回。「ちゃんと食べているか心配で、すぐにでも飛んでいって食事を作ってあげたかった」と振り返る。しかし、野藤選手が高校3年で全日本選手権を制覇したとき、「自分の決断は間違っていなかった」と心から思えた。

 居間の壁のボードには、基伸さんに背負われてスキーをする1歳当時、大会で表彰される小学生当時、海外に遠征した高校生当時など、野藤選手の100枚近い写真が飾られている。「息子がいないかわりです。親バカですね」

 28日は試合会場で声援を送る。「金メダルをかじらせてくれると言ってましたが、結果よりも精いっぱい楽しんでほしい」。五輪会場で撮った写真をボードに加えるのが楽しみだ。

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